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ボルボ240の整備記録と日々のあれこれ。

第4回じゃがグランプリ ~「あれ?回転寿司はじめたの?」編

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現地は6月14日の午後7時30分を回ったところ。天候は晴れ。
「第4回じゃがグランプリ」の開催地となる北区新川駅前の『じゃが』では,予選・決勝開始前から早くも熱気に包まれ,刻一刻その興奮が高まりつつあります。

<実況>
皆さん,こんばんは。
今回も「じゃがGP」特設実況ブースから,熱い現地の雰囲気そのままに,川井二仁さんの解説,実況・シュウでお届けいたします。
さて川井さん,実に4か月ぶりの開催となった「第4回じゃがグランプリ」です。この間に各チームの戦力図に大きな変化はあったのでしょうか?

<解説>
そうですね,まず2大会連続ウィナーの「じゃがレーシング」ですが,ある程度今期の開発に目途をつけた感があります。これまでのような圧倒的な開発費の投下はなくなっているようですが,蓄積データの分析が進んでいる分,成熟した仕上がりを見せていると言っていいんじゃないでしょうか。
「Scuderia HARRARI」に関しては,新たなシャーシの投入がありそうだとパドックでは噂されています。私の取材した感じではどうも事実のようで,今大会の一番の注目点です。
それから「VOLOTACK/YangChan GP」ですが,「ヤンチャングループ」との資本提携後に導入したTZ-Xシャーシの開発も順調に進んでいて,さらに「じゃがレーシング」から技術提供も受けていますから,今大会は期待出来るんじゃないでしょうか。
戦力としては,やはり「じゃがレーシング」が一歩リード。そこにニューマシンの「HARRARI」と正常進化の「VOLOTACK GP」がどこまで食い下がれるか,といった構図です。
ただ「HARRARI」は台風の目になるかもしれませんね。

<実況>
「じゃが帝国」が盤石の態勢で3勝目を飾るのか,それとも伝統の跳ね馬あるいは新興のアジアンパワーがその鉄壁の要塞にくさびを打ち込むのか,今から楽しみです。
おっと,ここでオフィシャルから情報が入ってきました。今回のサーキットは……なんと,ストレートセクションを追加した立体交差サーキットで,しかも『じゃが』のカウンター上に設置されるそうです。
川井さん,このレイアウト変更をどうとらえますか?

<解説>
はい,まずストレート部分の延長ですが,これはレーンチェンジ直後のコーナーでのコースアウトのリスクを減らす目的があると思われます。
それから設置場所についてですが,私の取材したところでは,どうやら当初予定されていた小上がり席で急きょ宴会が入ったためカウンターに変更せざるを得なかったということのようです。結果,来場した観客からは「回転寿司はじめたの?」という声が多数寄せられているそうです。

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<実況>
なるほど。主催者のグランプリにかける意気込みを感じます。
さぁ,決勝開始の時刻が近づいていますが,サーキットの様子をお伝えする前に,優勝候補筆頭「じゃがレーシング」代表のドクターK氏にお話をうかがっています。その模様をお聞きください。

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「じゃがレーシング」 チーム代表/ドクターK氏

コンストラクターズ2.5Pと首位独走中。死角なしといった感がありますが ―
「そうだね,これまでのところは順調と言っていいだろう。だがシーズンはまだ先が長い。ポイントを意識するのは早過ぎると思う」

前戦以降,急激に開発ペースを変えたのはなぜでしょう ―
「開発に消極的になった訳じゃないよ。ただ,我々にとってのGPはモータースポーツであると同時にビジネスだ。投下資金に見合った成果を出すためには,蓄積データの詳細な分析とそれに基づいてマシンを一層高い次元にまで引き上げる一見地味な努力も必要だということさ。ある意味,これまで以上にチャレンジングな17週間だったと言えるね」

恒例になりました,本戦のエントリーマシンを教えてください ―
「直前まで迷ったよ。実のところMSシャーシがプランAだったんだが,エントリー直前でプランBに変更した。『VOLOTACK GP』がTZ-Xシャーシだったからね,うちもTZ-Xでいくことにしたんだ。この2台は双子みたいなものさ。純粋なセッティング勝負になるよ。楽しみにしててくれ」

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<実況>
余裕すら感じさせるK代表のコメントでした。
ではここでエントリーになったマシンを見ていきましょう。川井さん,解説をお願いします。

<解説>
はい,分かりました。
まずは同じTZ-Xシャーシを持ってきた「じゃがレーシング」の『RED STINGRAY』(写真右)と「VOLOTACK GP」の『WHITE ARROW(TZX-01)』(同左)ですが,先ほどのK代表のコメントにもあったとおり,この2台は外見はともかく,中身は双子と呼べます。両チームはテクニカルパートナーシップを締結していますから,ほぼ同じポテンシャルを持っていると考えるのが自然です。ただ,このTZ-Xというシャーシのデータは少ないので,どれくらいの仕上がりになっているのか,実走が楽しみな2台です。

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そして,やはりニューマシンをエントリーしてきた「HARRAI」の『HARRARI SP』です。GTシルエットで,しかもMSシャーシというのが斬新な印象です。さすがに「HARRARI」といった美しい仕上がりになっているんですが,フリーセッションを見る限り走行性能もかなり高そうです。コーナーでの安定感が抜群で,さらにMSの重さを感じさせない立ち上がりの良さも特筆です。良いセッティングが出せてるんじゃないでしょうか。

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<実況>
さて,そうしている間にもフリー走行は終了し,各チームパドックで最終調整を行っているようです。
各チーム代表の燃料補給にも余念がありません。

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<実況>
それでは「第4回じゃがグランプリ」のスタートです。
「じゃがインターナショナルサーキット」5周で争います。

予選1回戦は,3連勝をかけた「じゃがレーシング」と初戦以来の2勝目をねらう「Scuderia HARRARI」の対決。
スタート直前,『RED STINGRAY』にモーター焼きつきのトラブルが発生。急きょエンジンを交換してグリットについた『RED STINGRAY』ですが,スタート後は『HARRARI SP』をリードしてその差をグングン広げます。しかし4周目,『RED STINGRAY』がコース途中で原因不明のストップ。『HARRARI SP』も絡むコースアクシデントが発生し,ブラックフラッグが振られました。マシン回収後,オフィシャルの判断により,再度3周でレースが行われましたが,『RED STINGRAY』がコースアウトし,『HARRARI SP』が単独でチェッカーを受けました。
[予選1回戦・結果] ×「じゃがレーシング」 VS ○「Scuderia HARRARI」

続いて行われた予選2回戦(3位決定戦)は,『RED STINGRAY』と「VOLOTACK/YangChan GP」の『WHITE ARROW(TZX-01)』の兄弟対決となりました。
スタート直後は一線となって走る2台でしたが,次第に『WHITE ARROW』がリードを築き,その差を保ってフィニッシュ。荒れた1回戦とは異なり,クリーンな良いレースになりました。
[予選2回戦・結果] ○「VOLOTACK/YangChan GP」 VS ×「じゃがレーシング」

そしていよいよ決勝です。ニューマシン『HARRARI SP』で久しぶりのシャンパンを味わうか「Scuderia HARRARI」。それとも初勝利なるか「VOLOTACK/YangChan GP」。
2台がエンジンスタートしてグリットにつきます。シグナルブラックアウトで両者とも良いスタートを決め,直後はほぼ互角の様相。1周目の終わりで『WHITE ARROW』がわずかにリード,『HARRARI SP』も直線の伸びを武器に追い上げますが,2周,3周と周回を重ねるうちにその差が少しずつ広がっていく展開。結局,コーナリング性能でわずかに上回る『WHITE ARROW』が,その差を半周まで広げたところでチェッカーを受けました。
[決勝・結果] ×「Scuderia HARRARI」 VS ○「VOLOTACK/YangChan GP」

4戦目にして「VOLOTAC GP」が嬉しいグランプリ初勝利を飾りました。
早速,チーム共同代表の楊陳(ヤンチャン)氏から勝利のコメントが届いています。

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「VOLOTACK/YangChan GP」 チーム共同代表/楊陳(ヤンチャン)氏

まずはドライバーをはじめとする現場のチームスタッフにお祝いを言いたいと思います。この輝かしい勝利を成し遂げたのは彼らの力です。ありがとう。
これまではフロントの運営方針や資金面などで現場のスタッフには不要な苦労をかけてきた分,この1勝はチームにとって特別なものになるでしょう。私としても,引き続き彼らが十分な力を発揮できる環境を提供できるよう,今まで以上に心がけていくつもりです。この勝利がチームの絆をより強固なものとし,関係者全員が「VOLOTACK/YangChan GP」の一員であることに誇りを持てるチームとなることを心から願っています。

やっほー。


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<実況>
本戦の結果,コンストラクターズ争いにも変動があった模様です。
リザルトとともに確認しておきましょう。

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【第4回じゃがグランプリ|最終結果】
1st 「VOLOTACK/YangChan GP」 +1.0P
2nd 「Scuderia HARRARI」 +0.5P
3rd 「じゃがレーシング」 NP

【コンストラクターズポイント|暫定結果】 *( )内は優勝回数
1st 「じゃがレーシング」 2.5P(2)
2nd 「VOLOTACK/YangChan GP」 2.0P(1)
3rd 「Scuderia HARRARI」 1.5P(1)

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120615_1_06.jpg

<実況>
さて,川井さん,白熱した第4戦になりました。また,コンストラクターズも3チームの差が1ポイントという接戦です。これまでの総括をお願いします。

<解説>
そうですね,まず第4戦についてですが,予選1回戦は黒旗もありましたが,概ねそれぞれのチームの良いところが出たグランプリだったと思います。
特に「VOLOTACK GP」に関しては,これまで最速と言われながらも信頼性に問題があった訳ですが,今回はそこを良く合わせ込んできた,その結果が出たと思います。コースアウトやクラッシュの多さから「やんちゃ」などと揶揄されて,またスポンサーの問題もあった「VOLOTACK GP」ですから,ようやく面目躍如を果たしたと言えるんじゃないでしょうか。
また「HARRAI」のニューマシンもポテンシャルの高さを見せてくれたと思います。ローラーセッティングなどが詰まってくればトップをねらう力のあるマシンです。
今回は残念ながら最下位に沈んだ「じゃがレーシング」も層の厚さは相変わらずですから,戦略面での強化を行うことで復権はさほど難しいことではないでしょう。
いずれにせよ,3チームの力の差はより接近したと思います。次戦以降,グランプリは一層激しさを増すんじゃないでしょうか。ポイントの方も接近してきましたから,次戦がシーズン中盤の山場という風に見ることができそうです。

<実況>
3チーム三つ巴の争いから今後も目が離せません。また,この3チームに割って入る新たな勢力の台頭も待たれるところです。
ここまでは川井二仁さんの解説でお送りしてきました。この辺で現地からお別れしたいと思います。川井さん,どうもありがとうございました。

<解説>
ありがとうございました。

(♪~Trues)

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[Arcives]
>>> 「第3回じゃがグランプリ ~鹿の余韻とアンダースタビ編」 (2012/02/07)
>>> 「第2回じゃがグランプリ」 (2012/01/15)
>>> 「第1回じゃがグランプリ」 (2011/12/22)

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6月14日,現地時間で午後7時30分。天候は晴れ。「第4回じゃがグランプリ」の開催地となる北区新川駅前の『じゃが』では,予選・決勝開始前から早くも熱気に包まれ,刻一刻その興奮が高まりつつあります。<実況>皆さん,こんばんは。今回も「じゃがGP」特設実況ブースか?...
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